【岐阜 FP最新ニュース】様々なプランがある“ゴルフ保険” 迷っても「絶対に外すべきじゃない保証」とは一体なに?
【岐阜 FP最新ニュース】様々なプランがある“ゴルフ保険” 迷っても「絶対に外すべきじゃない保証」とは一体なに?
ゴルファー必須の補償はなに? もっとも危惧されるリスクとは
ゴルフ中のアクシデントにより生じた金銭面の損害を補償してくれるゴルフ保険。ゴルフ保険は、他人への賠償だけでなく、自身がケガをした場合の治療費やゴルフクラブの破損・盗難による損害の補償までセットになっていることが一般的です。
【写真】めちゃ危ない! 同伴者の「立っていい場所」「ダメな場所」
では、ゴルファーにとって一番必須とされる補償は何でしょうか……それはズバリ、個人賠償責任補償です。
万が一、加害者になってしまったときに金銭的な部分を保証してくれる「個人賠償責任補償」 写真:AC
なぜなら、万が一加害者になってしまったとき、自分では抱えきれない賠償額を請求される可能性があるからです。そんなときに金銭的な部分を補償してくれる、お相手のためだけでなく自分のお守りになる補償だからです。
個人賠償責任補償を備えておけば、ゴルフ中に同伴競技者や他の組の人、またキャディーにケガを負わせてしまったり、他人の物を壊したりしたことで賠償責任を負った場合でも損害賠償金を補償してくれます。
損害賠償金ってどんな費用が請求されるの?
では、実際に加害者になってしまったとき、どのような費用を請求される可能性があるのでしょうか。ひと言で損害賠償金といってもイメージしにくいと思います。
例えば、シャンクした打球が同伴者の目に当たってしまい後遺症を負わせてしまったとします。この場合、治療費や入院通院にかかる費用、そして傷害と後遺症を負ったことに関しての慰謝料を請求されることになるでしょう。
さらに、収入のある方であれば逸失利益として、事故がなければ将来得られたであろう収入に相当する額を合わせて請求されることが一般的です。
一概にはいえませんが、ゴルフをされる方は高所得な方が多い傾向にあります。もしそのような方をケガさせてしまったら数千万円におよぶケースも考えられます。
ゴルフ保険へ加入していなければ自身で払うしかありませんからマストで備えておきたい補償です。
その補償、重複してませんか?
保険期間1年で毎年更新していく“通年”タイプが主流だったゴルフ保険。入った方がいいのは分かっていても、たまにしか行かないのにもったいないと感じる人もいるのではないでしょうか。
現在ではゴルフ保険も多様化していて、ラウンドする1日だけやゴルフ旅行の2泊3日だけなど、スポットで加入できるタイプも出ています。
そんなマストで備えておきたい個人賠償責任補償。
一般的に、個人賠償責任補償は単独で加入するのではなく、他の保険に特約として付帯して契約する形がほとんどです。付帯することのできる保険は主に、火災保険や自動車保険、傷害保険です。
個人賠償責任補償は月々数百円(年間2~3000円)のため保険料インパクトが小さく、気づかないうちにこれらの保険に付帯されていることもあります。加入している保険があれば、特約として付帯されてないか補償内容をいま一度確認してみましょう。
また、この個人賠償責任補償は万能で、一つの契約で家族全員が補償の対象となります。
具体的には、契約者本人のほか“配偶者”、“同居の親族”、“別居の未婚の子”までを補償。仮に複数契約していても重複して損害賠償金以上の保険金をもらうことはできません。
割安な保険料とはいえムダな保険料になってしまいますから、重複して加入していないかこの機会に見直してみてください。
【解説】佐藤 沙也加(さとう・さやか、@sayakasato_fp)
幼い頃に父親を事故で亡くしたが、父親の保険金で大学卒業まで不自由なく生活を送ることができたことをきっかけに、保険や金融の仕組みを学びCFPを取得。趣味のゴルフや美容関連銘柄の株主優待など投資を分かりやすく解説している。エクステンション所属1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、証券外務員一種ほか。