【岐阜 FP最新ニュース】タンス預金「1000万円」は危険? 銀行に預けると「手数料」はかかる? 税務署から連絡が来る場合もあるの?
【岐阜 FP最新ニュース】タンス預金「1000万円」は危険? 銀行に預けると「手数料」はかかる? 税務署から連絡が来る場合もあるの?
自宅で現金を保管するタンス預金ですが、多額の現金を自宅に保管することはリスクも高そうです。また、税務署から連絡が来る場合もあるのでしょうか。本記事ではタンス預金の危険性について解説します。ぜひ参考にしてください。
多額のタンス預金は危険
多額な現金を自宅で保管することは危険です。リスクの代表的な例を紹介します。
■盗難リスク
自宅に現金を保管していると、空き巣や強盗により盗まれる危険性があります。また、盗難だけでなく、犯人に遭遇して襲われる危険性もあるでしょう。
盗難防止のために金庫を準備するという発想もありますが、「大金が置いてある」という事実自体がリスクを呼び込みます。家族や親族、来客などが周りに話してしまう危険性もあります。
■災害リスク
現金での保管であるため、火災や地震、洪水といった災害で消失する危険性は常に付きまといます。火災保険や地震保険でも現金は補償されません。現金が燃えたり、洪水によって流されたりしてしまえば、手元から現金がなくなってしまいます。
上記リスクは銀行に預金をしておけば解消することができます。盗難や災害により現金がなくなる危険性が減少します。また、銀行では個人の預金がデータ管理されているため、たとえ通帳が燃えたとしても再発行可能です。
タンス預金をまとめて銀行の口座に入金する際も基本的に手数料はかかりません。
しかし、硬貨が多い場合には注意が必要です。銀行により異なりますが、「硬貨100枚を超えるごとに○○円」といったように、手数料がかかる可能性があります。
1000万円のタンス預金をまとめて入金すると税務署から連絡が来るか
結論としては、1000万円のタンス預金を銀行に入金したからといって税務署から連絡が来る可能性は極めて低いです。頻繁に高額な入出金がある場合には税務署の調査が入る可能性もあるかもしれませんが、1回だけの1000万円の入金であれば、調査が入る可能性はほぼないといえます。
しかし高い確率で、銀行からの電話が入るでしょう。大口の入金時に銀行からくる連絡は主にセールス目的ですが、犯罪防止の側面もあります。
銀行が入金の理由を確認することで、そのお金が詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪行為で入金されたものではないかを確認します。社会的な監視機能を担っているというわけです。銀行から尋ねられた際は、入金されたお金がどのような性質のものなのか、正確に回答しましょう。
タンス預金より銀行預金の方がリスクは低い
タンス預金は盗難や災害によるリスクが大きく、おすすめできません。銀行預金であれば、資産の安全性を高めることができます。また、タンス預金は相続発生時などにトラブルの元になりやすいです。故人の近親者などが無断で持ち去る可能性も存在します。
タンス預金は、わざわざ銀行に引き出しに行く必要がないなど、メリットもあるかもしれませんが、リスクが大きいため総合的に判断するようにしましょう。
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート