奨学金制度(貸与型)について
奨学金制度(貸与型)について
奨学金制度については前回のブログのように非常に多くの制度がありますが
私は比較的身近な 独立行政法人 「日本学生支援機構」について書いていきます。
この制度にも
返済不要な給付型奨学金制度と 全額返済しなくてはならない貸与型奨学金制度があり
貸与型奨学金制度の中には無利息で借りられる第一種奨学金と有利息の第二種奨学金が
あります。第一種奨学金制度は所得制限やその他の基準も厳しいですが最近では大学に
よっては授業料の減免制度なども受けることが出来ます。
奨学金の申込みは高校の在学中に申し込む 予約採用
大学に進学してから申し込む 在学採用(予約採用で不採用になった場合の再申込可)
在学中の緊急時に申し込む 応急採用 (家計支持者の不慮の事態等) があります。
ここでは貸与型奨学金の第二種奨学金を予約採用で申し込む場合の流れを書きます。
借りられる奨学金は大学4年間の場合 月額 2万円~12万円 返済期間は10年~20年となります。また貸与期間中は毎年インターネットにて「奨学金継続願」を提出しなければ
なりません。これを提出しなかったり成績不振の場合は奨学金が廃止されてしまうことも
あるので注意し必ず提出します。
申し込み基準には家計所得の上限の他にも
在籍する高校での成績が水準以上であること。学習に意欲があり確実に学業を修了できる
見込みがあること。特定の分野において特に優れた資質・能力があること。など学習に
対する意欲を重視されていることがあります。
実際の申し込みの流れは
・募集 機構>>高校等>>生徒
・申込 本人>>高校等
・推薦 高校等>>機構
・日本学生支援機構選考
・「採用候補者決定通知書」交付 機構>>高校等>>本人
・進学先の学校に「採用候補者決定通知書」の提出
「進学届」提出 本人>>大学等
・採用の決定・通知 機構>>大学等>>本人
・返還誓約書等の提出 本人>>大学等>>機構
・振込
・次年度より毎年 奨学金継続願の提出 本人>>大学等>>機構
・金融機関でリレー口座の加入申し込み
・貸与終了 (卒業・辞退・退学・その他)
・社会人になるとリレー口座からの振替
・返還終了
という流れになります。
申込自体はそれほど難しいものではありませんが申込時期が決まっていたり
書類が本人から 高校や大学を通して機構へまたその逆であったり
保証人になってもらえる人を見つけて書類に署名をいただいたり
書類自体も細かい入力が必要な為結構な時間が必要になります。
今回は日本学生支援機構について案内しましたが
制度を扱う団体等も沢山あり特定の学校に特化したもの等あります。
申し込み期間や申し込み方法・条件等も様々なので
余裕をもって探していくと自分にあったものが見つかるかもしれません。
我が家でも息子たちはこの奨学金制度を利用して大学に通い現在は就職して
返還中です。実は妻も結婚した時にはまだ奨学金の返還をしていました。
この制度の恩恵を実感しています。私は高校3年生の時に両親が離婚して
進学をあきらめているのでその時この制度を知っていたら進学の道を選択
していたかもしれませんね。
(記事:岐阜東支店 支店長 丹羽)