2010年6月に静岡県の浜名湖で、学校行事によるカッター訓練が悪天候の中で決行され中学1年の女の子が亡くなってしまいました。
多くの大切な命を預かる立場である教員の方々が、波が高くて「怖い」「やりたくない」という子どもたちの声を無視し、なぜ「中止」という判断ができなかったのかと当時も疑問と憤りを感じました。
車で東名高速を通り、美しい浜名湖を目にする度に思い出して切なくなります。
余談ですが、私の娘が通っていた小学校も5年生でカッター訓練がありました。
とても過酷と評判で、根性なしの娘は「私は体力ないし酔うから参加したくない」と前々から言っていました。(確かに車酔いは半端なく酷かったです)
「じゃあ、カッター訓練だけ休めるように先生に聞いてみたら?」と言ったのですが、さすがに無理だろうなと思っていたら『参加できない人』という時に堂々と手を挙げ、理由を聞かれたときに「船酔いするから!」とキッパリ言って、それに対して特に何も言われなかったそうです。
そして当日は校長先生と娘、もう一人の体調不良の子と3人で海釣りをして「めちゃくちゃ楽しかった~」と喜んで帰ってきました。
規則やスケジュール通りに進めることばかりに重きを置くような学校ではなく、個性を尊重してくれるところで本当に良かったなと安堵しました。
世の中、お金はもちろん大事ですしいろんな行事を行程通りに進めることも大切でしょう。