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天災か人災か?

昨日の日曜日は冬に戻ったかのような寒い一日でしたが、今朝はカラッと晴れ上がり気温もグングン上昇するようで絶好のお洗濯日和ですね♪

 

こちら岐阜では昨日【清流マラソン】が行われましたが、スタート直後からあいにくの雨…

ランナーの皆さんは大変だったのではないでしょうか。

でも逆に今日のように最高気温29℃予想の日だったら、熱中症になる人が続出したかもしれません。

【人生塞翁が馬】というように、人生の幸不幸は目先だけでは判断できないことが多々ありますね。

 

最近ずっとウクライナ情勢に心痛めている中、国内でも週末に悲しいニュースが入ってきました。

救命ボートが搭載されていない上、水温は5度前後とのことなので仮に水中に投げ出されるとすぐに意識を失ってしまうという報道もありました。

行方不明の方々のご家族・関係者のお気持ちは想像するだけでとても辛いです。

 

それと同時に続報が入ってくるに従って「これは荒れた海での座礁による天災」ではなく「防げたのに強行した人災」なのでは?との印象がぬぐえません。(もちろん素人の個人的見解です)

強風と高波のため地元の漁師さんが出航を取りやめる中、一艘だけ出航して行った観光船。

直接「やめた方がいい」と助言した他の遊覧船船長もいらしたとのこと。

元々、同業他社の観光船はまだ今シーズンの操業を始めておらず、それは海の状況からの判断なのでしょう。

さらに今朝になって、今回事故を起こした《KAZU1》の元船長の話から詳細がわかってきました。

操縦していた船長さんは半年甲板員をやってすぐに船長になったくらいで、経験が浅かったこと。

この運営会社は経営が思わしくなく、現在の経営者は海や船のことは全く知らないとのこと。

そのため毎年メンテナンスするような船体の部品も替えず、さらに波があって出航を取りやめると「なぜ出さないんだ」と叱責されるという衝撃的な証言が。

この事故の報道に関して私の最初の印象は「波が高いのに船を出してしまったのは、遠くからわざわざ来てくれたお客さんに申し訳ないと思って断れなかったのかなぁ」「判断が甘かったのか」というものでした。

しかしながらこうした証言を聞くと、海のことを知らない経営者は多少海が荒れていても船を出させる方針で、それに従わざるを得なかったのか、さらに船体に傷があっても補修しないことからちょっとの衝撃でも亀裂が深くなり事故につながったのでは?と考えると、防げる人災だったように思えてきました。

もちろん事故の原因究明よりまずは人命救助されることを願っています。

 

そして今回の事故に関して、私の中で忘れられない事故を思い出してしまいました。

2010年6月に静岡県の浜名湖で、学校行事によるカッター訓練が悪天候の中で決行され中学1年の女の子が亡くなってしまいました。

多くの大切な命を預かる立場である教員の方々が、波が高くて「怖い」「やりたくない」という子どもたちの声を無視し、なぜ「中止」という判断ができなかったのかと当時も疑問と憤りを感じました。

車で東名高速を通り、美しい浜名湖を目にする度に思い出して切なくなります。

 

余談ですが、私の娘が通っていた小学校も5年生でカッター訓練がありました。

とても過酷と評判で、根性なしの娘は「私は体力ないし酔うから参加したくない」と前々から言っていました。(確かに車酔いは半端なく酷かったです)

「じゃあ、カッター訓練だけ休めるように先生に聞いてみたら?」と言ったのですが、さすがに無理だろうなと思っていたら『参加できない人』という時に堂々と手を挙げ、理由を聞かれたときに「船酔いするから!」とキッパリ言って、それに対して特に何も言われなかったそうです。

そして当日は校長先生と娘、もう一人の体調不良の子と3人で海釣りをして「めちゃくちゃ楽しかった~」と喜んで帰ってきました。

規則やスケジュール通りに進めることばかりに重きを置くような学校ではなく、個性を尊重してくれるところで本当に良かったなと安堵しました。

 

世の中、お金はもちろん大事ですしいろんな行事を行程通りに進めることも大切でしょう。

でも、人ひとりの命以上に大切にすべきものなんてこの世にはないと思っています。

天災だけでなく、防げる人災が少しでも無くなって欲しいものです。

そして何よりもまず行方不明の方々が無事に救出されることを心からお祈りしております。

                                    (安藤)

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