願い
もう1か月以上、常に頭の片隅にあり悲しくてたまらないウクライナへのロシア侵攻。
侵攻が始まってしまった当初は「元は同じ民族なのに…」と、ロシア兵士自身にもためらいがあったという報道もありましたが、今や言葉にするのも憚られる蛮行や非道な行いの数々。
“戦争”という異常事態が続く中で人間の悪い意味での【集団心理】が働いてしまい、それを指導者たちも利用している気がします。
未知であった《新型コロナウィルス》が世界に蔓延し、それまでの生活スタイルや常識が一変した2年前。
数年後の教科書には【コロナ前・コロナ後】で、まるで紀元前・紀元後のように分けられるだろうなと思っていました。
しかしこの2022年に〔ロシアによるウクライナ侵攻〕という重大事案が歴史に刻まれるとは予想もしていませんでした。
そして、ロシア軍によって包囲されているマリウポリの市民が脱出するため《人道回廊》を設置し、一時的に停戦することで合意したはずなのに守られなかったという報道が…。
一体いつまで続くのか?どこまでやればプーチン大統領の気が済むのか?
中には「ゼレンスキー大統領がNATOへの加入を匂わせたからいけないんだ」とか「バイデン大統領が
早々に、軍事介入しないと宣言していたのがプーチン氏を勢いづかせたのではないか」などという意見もあるでしょう。
でも、だからといって自分の野望のために他国を侵略し、罪もない人々を犠牲にしていい理由なんて無い。
それはまるでいじめ問題で「いじめられる子にも非があったのではないか?」という論理と同じで、絶対におかしいです。
どんな理由であってもいじめは犯罪であり、それを限りなく拡大したのが戦争ではないかと個人的には思っています。
少し話が逸れてしまいましたが、ただ今回の戦争が万が一にも正当化されてしまうと今後の世界情勢に大変な影響が出てくる可能性があります。
一体いつになったら、そして誰がこの最悪な事態の幕引きを図ってくれるのか…。
ロシア国民は高齢者を中心にまだ根強い“プーチン信仰”なのだそうですが、これもまた【集団心理】。
一刻も早く真の情報に触れ、正しい声を自由に上げられるようになって欲しい…そこに終息への期待を込めて、遠い異国から願うばかりです。
(安藤)